ファシズムの嵐が吹き荒ぶ国
人皆寝静まる嵐の夜な夜な
窓の硝子に涕溢れ
筋道を捥(も)ぎ取る時代(とき)の流れ
蔑(ないがしろ)にする喪衣(もぎぬ)
無常の風が朝に日に幹を折り
深い沈黙はまやかし繭籠り
空漠たる比翼の鳥連理の枝
露にさえ晒される誣言の骨格
我が漂白の途
雲が逝き虹を渡って夫(ひと)が逝き
憂えに口を鎖すと法は青葉を焼く
顧みる禁獄の日々
右向け右の汚れた壁涸れた庭
願うはこの国のカタストロフィ
21:56 2010/04/25 日曜日
Catastrophe(カタストロフィ・破局)