2010年3月14日日曜日

砂の惨め

だまったまま 黙ったまま 黙って
見詰めていよう
まっしろ まっしろ 真っ白が
ふさわしい

それから

毀(こぼ)れたすーぷを生甲斐のように
うっとりなめるあなたに
むずかしい歩き方はにがて
と遮る途(みち)

空けましょう 明けましょう 開けてみましょう
はずかしい窓 恥ずかしい部屋 恥しいひとの席

それから

机に肘をつきぼんやり眺めるあなたの混乱
戻れない午後
ひとの足踏み

いずれ
理性的に地球は回り
古い道を横切って
朝 あさ 汽車に乗ってひとり
わたしにだまされて座る悔恨の場所
肩の骨が洩らす砂の惨め

18:37 2010/02/07 日曜日