2010年3月14日日曜日

再生

http://etukobird.blogspot.com
「成田悦子BIRD」に記事を移します。
Yahooは検索に出さない、猥褻サイトの記事は全部新着に出すのに私の記事は新着に載せない、しかし、理由は言えない。私のブログを不正に削除しておき ながら、「詩や記事を返せ」と言っても何もしようとしない・・ということで
最近はYahooを見る人もいなくなっていて、私の人気で人を集めるのもごめんですから、潰れる懼れのないGoogleに記事を移します。
このサイトはこのままにします。
http://etukobird.blogspot.com
「成田悦子BIRD」に詩を投稿して行きます。
もちろん他に30くらいブログがありますからその都度考えます。
更新しているブログは後でLINKを貼っておきます。

私も再生しなくちゃ、
あなたも・・いっしょに・・

再生

私には足があって
歩くことができる
走ることが出来る

声が出て
話すことが出来る
歌うことが出来る
泣くことが出来る

私は健康で
朝の日差しを浴び
一杯のオレンジジュースを
喉を鳴らして今朝も飲む

閉じたブラインドの隙間から
幾筋もの光が差し込み
夜毎洗っては乾かす醜い魂の器の隅々まで
照らしてくれる

孤独を嘆いた夜は何処に行ったのだろう
心はまだ頼りなくよちよち歩きで
たくさんの涙を吸い取った青いカーテンや
柔らかな自己愛の羽根布団から卒業できずに
いつまでも惰眠を貪り
偽りの晩餐に集いダンスを踊りたがる

灰色の空が好き
灰色の心が好き
灰色のカーディガンが好き
開け放つことの無い扉の内側で
繰り返した独り言

けれど今朝のこの溢れる光はなんとしたことだろう
光を受け入れることが苦しみだった昨日
まだ空は十分に青くはない
幾つもの雲を運んでは消して
まるで魔術師のように
私を操ろうとするけれど
貴方の気配の中で迎えた
さらさらとしたこの朝

私には足があり
跳躍する
私にはまだ折れた翼しかないけれど
手を広げて飛行機のように蝶のように
そう飛ぶ鳥のようにあの光を目指す

何でも出来るのに何にも出来なかった
何処にでも行けるのに部屋の隅で丸まって泣いていた
与えられた身体は自ら滅ぼした
自分に向かって矢を射続けた
闇を好んで徘徊する私を
貴方は更なる闇で覆い奪い犯した
逃げ場所は何処にもなく
貴方の憎しみの嵐の海に沈み
魂の深いところでそれでもこれは愛なのだと信じた

貴方は今何処にいるのでしょう
私を見ていてくれますか
光を胸に抱いたこの喜びを感じてくれていますか

私たちは与えられた多くのものを
なぜか使うことが出来ない
私たちの外に広がる宙(そら)を
なぜか歩くことが出来ない
生まれながらに萎えていただろうか

私たちには目がある
私たちには耳がある
私たちには魂がある 
私たちには未来があり
私を生きていくことができる

2007年